法窓小話

乱筆乱文にて失礼致します

逃亡

東北地方太平洋沖地震(これ,呼称がバラバラだなあ)から一週間くらいたったろうか。
地震発生時は栃木県にいたが,すぐさま実家のある茨城へ直行した。
家族にとくにケガもなく良かったと思っている。


震災後,日常はすっかり様変わりしてしまった。
停電,断水,家屋の損壊,品不足,ガソリンスタンドへの長い行列等々。
報道もそうだが,故郷も非常事態の様相を呈していた。私は3日程で故郷を発ってしまったため今の状況はよくわからない。


今は山梨にいるのだが,被災地に比べたら(計画停電はあるものの)ずいぶん日常的な生活をしていると思う。
それでも,疲労が徐々に溜まってきているのを感じる。
頭や肩や腰が異様に重い。さらに,地震や津波の夢をしばし見るようになった。


こんな小さな非日常でも私の身体は―かすかな,しかし無視しえない程の―悲鳴をあげている。
泣きごとをいうことをためらってしまう雰囲気の中で疲労の度合いはさらに高まる。


とりあえず,一泊だが旅に出ることにした。
敵前逃亡というか非国民というかそういう後ろめたい気持ちがあるにはあるのだが,とりあえず気持ちが落ち着かない。
果たして心休まる日は来るのであろうか。